へちゃっぷりんの限定公開blog

閲覧にはパスワードが必要です。

インプロの概説

1 インプロとは何か?

 
インプロ- バスケットボールのようなもの
インプロは台本のない演劇です。演者たちは観客の前でキャラクター、環境、小道具、会話、シーン(場面)、ストーリー(物語)をその場で創り出します。
インプロを行うことは、バスケットボールをするのにとても似ています。
試合中に何が起こるか、どのように終わるかはあらかじめわかりませんが、プレイヤーたちはコート上で何をすべきかを知っています。
彼らはシュート、パス、ドリブルの技術を学び、練習し、チームとして働き、何が起こるかに備えています。
 
二つのカテゴリー
インプロは、必ずしもにどちらかのカテゴリーに当てはまらないこともありますが、二つの広いカテゴリーに分けることができます。
✔︎ショートフォーム
ゲーム、シアタースポーツ、およびその他の単独のシーンから成り立ちます。
✔︎ロングフォーム
1つの演技以上にわたる長いストーリーで構成されています。
複数のシーンがストーリーライン、繰り返し登場するキャラクター、共通のテーマなどによってつながっています。
ロングフォームは、単に非常に長い1つのシーンであることもあります。
 

2 インプロバイザー

 
マルチタレントな人(多くの役割をこなす)
 
 
ステージ上の即興演技者(インプロバイザー)は、俳優、脚本家、演出家、衣装とセットデザイナー、音響効果の作り手など、同時に様々な役割を果たします。
 

3 素になるもの

 
想像力を解放する
 

 
インプロをする際には、想像力が素となります。
その素は深淵で、常に、自らの経験、アイデア、思考、夢、見聞きしたこと、物語、本、映画、フィクションとノンフィクションなどによる、新しいインスピレーションで満たされています。
想像力は、シーンパートナー(場面での共演者)とのつながりを築き、彼らのアイデアを理解しサポートするのに役立ちます。
例えば、もう一人のインプロバイザーが口の前で何かを模して、一口飲むような仕草をした場合、あなたの想像力は彼女が何をしているのかについてのアイデアを与えてくれるでしょう。
インプロバイザーは、即興的で素早く想像力にアクセスできるよう訓練されます。それを実現するためには、以下(4)のようなことが必要です...
 

4 怖気付くこと

 
内なる審判をオフにする
 
非常によく、パフォーマンスへの不安が、私たちの想像力の障害となります。
頭に浮かんだことを口にすることや行動することをためらってしまい、他の人たちが、自分のことを退屈/独創性がない/変態っぽい/自慢がち/下手/無礼/共感できない、と思うのではないかと心配します。
また、シーンパートナーのほうが良いアイデアを持っているかもしれない、と不安になることもあります。
そのため、アイデアに対して判断を下し、過度に考えてしまいます。
自分の想像力をフルに活用するためには、内なる批評家をオフにして、面白いか/良いか/興味深いか、と思うことについて心配することがないように、練習することが大切です。
 
(図のセリフ)
誕生日おめでとう!
ほら、こんなの持ってきたよ!
...ケーキ?いや、それだと当たり前すぎる... 贈り物?だと漠然としすぎているし... 風船?いや、面白くないわ... 私の彼氏?いや、それだと性的な展開につながる可能性があるし、それはしたくない.. .死体?いや、それだと本当に変だし、他の人は私のことをどう思うだろう... 本?...たぶん本... いや
それなに?

5 シーン

 
レゴを組み立てるように
 
インプロとは協力のことです。
インプロバイザーはお互いや観客と協力してシーンや物語を築き上げます。
それはまるで、一緒にレゴを組み立てるようで、前もって形状に合意したわけではなく、一つずつピースを組み合わせていきます。
結果がどのようになるかは、誰にもコントロールできません。
なぜなら、皆が他の人が組み立てていることを考慮しなければならないからです。
もし自分のアイデアを押し通そうとすると、他のレゴのピースを間違ったものと見なすことになり、おそらく誰も満足できる結果にはならないでしょう。
代わりに、自分のアイデアを捨て、他の人が組み立てていることをサポートする、新しいレゴのピースを選ぶ準備をしなければなりません。
そのようにして、自分たち自身では考えつかなかったユニークなレゴ作品を創り出すことができるのです。
 

6 シーンでの共演者

 
相手に焦点を合わせる(集中する)
 
 
ほとんどの人は舞台上で良いパフォーマンスをしたいと思います。
観客に自分たちが、面白くて/賢くて/優れた俳優やストーリーテラーだと思ってほしいと思っています。
しかし、自尊心がパフォーマンスの邪魔をすることがあります。
自尊心に囚われると、頭の中で考え込んだり、自分の快適なゾーンにとどまったり、ジョークを言ったり、相手の言葉を聞かなかったり、シーンに十分な注意を払わなかったりする可能性が高くなります。
素晴らしいインプロバイザーは、相手を太陽系の輝く星のように感じさせます。
相手を輝かせることで、シーン全体が素晴らしく見え、それがあなた自身にも反映されます。
自分自身から相手に焦点(/注意)を移してください。
好奇心を持ち/注意を払い/感化され/相手の提案をサポートしてください。
焦点を別のところに置いていると、素晴らしいチャンスを見逃してしまうかもしれません。
他のインプロバイザーとプレイする際に、このスキルとマインドセット(心構え)を練習してください。
彼らの演技に輝きを見つけ出し、それに感化されましょう。
 

7 観客

 
ギブ・アンド・テイク
 

 
インプロでは多くの場合、観客がショーに寄与することに頼っています。
観客がシーンやキャラクター/場所/関係性などについてのインスピレーションを提供すために、インプロバイザーは観客に対してかかわることがあります。
観客は、単語だけでなく、文章、個人的な物語など、さまざまなものを提供することができます。
多くのインプロバイザーにとって、観客の提案を使うことは、ショーに台本がないことを証明する手段でもあります。
一方、全く観客の参加を取り入れないところもあります。
インプロバイザーは、最初に聞いた提案を受け入れるべきなのか、それともインスピレーションを得るまで待つことが許されるのか、についてはさまざまな考え方があります。
関連する問題として、観客の提案をどのように活用し、解釈すべきかがあります。
提案はシーンにとって中心的な位置にとどまるべきか、文字通りに解釈すべきか。
それとも、提案からテーマやキャラクター、場所などの新しいアイデアを引き出すべきか。
正解はなく、いくつかのアプローチが特定のグループ、スタイル、フォーマットに適していることもあります。
 
 
インプロの偉人の一人(キース・ジョンストン)の言葉
 
'はい'と言いたい人々と、'いいえ'と言いたい人々がいます。
'はい'と言う人々は、経験する冒険によって報われ、'いいえ'と言う人々は、安全を手に入れることによって報われます。
 

▼ここから戻れます

質疑応答会前確認事項一覧 - へちゃっぷりんの限定公開blogに戻る